カスタマーサクセスクラウド「openpage」を運営する株式会社openpage。同社はワークホップを通じて、利用開始から1ヶ月で2名のマーケターを副業として採用しました。
今回は、同社の副業メンバーを中心とする先端的なベンチャー企業運営のあり方、ワークホップへの感想と期待についてお聞きしました。
当社はカスタマーサクセスクラウドの「openpage」を提供しております。主にSaaSやSierなどBtoBの企業と取引しておりまして、SaaS製品と連動したトレーニングコンテンツなど、カスタマーサクセスのための専門のコンテンツサイトを構築・管理できるサービスです。
会社としては50名規模になります。雇用形態としてはフルタイムの方が2, 3人で、多くは副業社員がメインとなる特殊な組織形態です。エンジニアだけでなく、マーケターや営業などが副業を中心に部門化されています。
少し現状をお話すると、openpageのサービスのフェーズとしては、現在はシリーズAに向けてPMF(商品やサービスが市場に適切に受け入れてられている状態を指す言葉)前後である認識です。PMF後にはサービスを提供するためのエンジニアだけでなく、サービス自体にトラフィックをもたらす、セールス・マーケティング人材が成長の鍵になります。
そのようなビジネスサイドの人員強化を進める中で、ワークホップを知り、すぐに導入しました。
正直なところ、導入時にはここまで高い効果があるとは期待していませんでした。(笑) 今では副業採用の媒体としては、最も活用している素晴らしい採用媒体ではないかと感じています。
特に良いと感じたのは、ワークホップ登録者様の温度感です。当社は様々な採用媒体を利用していますが、他の副業採用媒体だと、ちょっとしたお金稼ぎくらいの気持ちで登録されている方も中にはいらっしゃいます。 一方ワークホップには、スキルが高いだけでなく「前のめりで主体的に仕事をしたい」あるいは「ベンチャーに挑戦したい」といった、マインドの面でも優れた方が多いと感じています。
このような登録者様のマインドの違いは、マーケティングやプロダクトの設計によるものでしょう。優れたプロダクトに呼応して優秀な人材が集まっている印象です。
利用開始から1ヶ月で、マーケティングの方を2名副業で採用しました。 1人は大手通信教育会社で、もうひとりは大手会計ソフト会社で働かれている方です。
2人はそれぞれ、漫画を利用したマーケティングや海外のマーケティングリサーチに詳しい方で、通常のマーケティング領域とはまた一味違った経験・知見を持っている方です。採用要件にはないスキルの方だったのですが、当社に新しい知見や化学反応をもたらしてくれることを期待して思い切って採用をしました。
正直に言うと、こういった自社で採用する予定ではない経歴やスキルを持った方を、仮に正社員で採用する場合は、入社後に合わなかったときに問題になることも多いはずです。 新しい風をもたらしてくれるような、一風変わったスキルや性格の方を採用しやすいのは、お互いにフットワークの軽い副業ならではのメリットかなと思います。
採用に関してのスタンスは、いわゆるジョブ型採用です。この分野ならこの人だ、と明確にスキルと要件を固めたうえで採用する、プロフェッショナル職能に特化した採用です。
その上で、事業計画として、あらかじめ「シリーズAなら〜をする、シリーズBなら〜をする」といった経営フェーズごとの採用戦略を立てています。直近の経営フェーズに必要かつ最適な人を的確に見極め、経営アクションの一貫としてリクルーティングをするようにしています。
当社には50名近くの副業社員がいますが、進め方やマネジメント面ではあまり困ってはいません。
マネジメントに苦労していない理由としては、自走できるプロフェッショナルであることを前提に採用していることが大きいです。 もちろん自社製品や経営に関することは詳細に説明して進めますが、例えばSEOなどの専門知識に関しては自分たちより彼ら・彼女らの方が詳しいはず。基本的に専門領域は任せる方針を取っています。
加えて、マネジメントのコツとしては2つあります。1つは専門性を尊重する気持ちを表すために、取り組みや成果物についてよく褒めること。もう1つは社内にいる優秀な人同士を繋げて、お互いが学べる環境を作ることです。 プロフェッショナルな人材は学び自体が報酬になります。あらかじめ持っているスキルを当社の仕事に活かしてもらうだけでなく、新しいチャレンジや出会い、仕事を通じて学びを持ち帰ってもらえるように意識し、双方が気持ちよく働ける空間を作れるように心がけています。
副業やフリーランスの方を受け入れる体制が整っているのであれば必ずマッチします。すぐに利用するべきだと思います。登録者様の質や、UXが優れていることからスタートアップではメインの採用媒体の一つにあがるでしょう。スタートアップは組織が何より重要ですので、採用支援を行うVCにも薦めたいです。
また、新規事業の取り組みでの活用や、会社に新しい風をもたらすうえでの活用ということであれば、ベンチャーかどうかには関係なく、あらゆる規模の会社におすすめができます。
スカウトをもっと打ちたいのでスカウトの無料枠をもっと多くしてほしいです(笑)