昨今、副業人材の採用手法としてダイレクトリクルーティングやマッチングプラットフォームの活用が主流となっています。副業人材を採用するならまずはそのようなサービスの登録が必要、と考えている採用担当者の方もいるでしょう。
しかし、実際に登録しスカウトメッセージを送って採用活動を始めたものの、返信がもらえなかったりそもそも開封されていなかったりして、採用まで至っていないということはありませんか?
副業の解禁や推奨が進む今、高いスキルを持った副業人材は仕事を選べる有利な立場にあると言えます。そのため、メッセージの件名や文面をみてあまり魅力が感じられないと思った場合、リアクションしないということも少なくありません。
この記事では、アプローチしたい副業人材にしっかり届くスカウトの書き方について解説します。
候補者に届くスカウトを書けるようになりたい、という採用担当者の方はぜひ参考にしてください。
副業人材に刺さるスカウト文面の書き方について紹介する前に、そもそも副業プラットフォームにおけるスカウト機能とはどのようなものなのか、どんなことに注意すればいいのかをご説明します。
スカウト機能とは、プラットフォームに登録している候補者に対して、求人募集を行っている企業がメッセージを送信できる機能です。
求人をサイト上に掲載し候補者からの応募を待つのではなく、企業が「この人に仕事を任せたい」と思う副業人材に対してアプローチをします。
副業プラットフォームのスカウト機能は、自動抽出型のスカウトと個別型のスカウトの2種類がメジャーです。
自動抽出型のスカウト機能では、採用担当者が設定した条件を満たす副業人材に自動でメッセージを送ることができます。
送信するスカウト文面は候補者ごとにカスタマイズすることはできませんが、条件に合致した人材に一斉に声をかけられるため、採用活動をスムーズに行うことができます。
一方、個別型のスカウト機能では、候補者ひとりひとりのプロフィールを確認し、個別にメッセージを送ることができます。
それぞれが得意とするスキルや、注目している経験などに焦点を当てスカウト文面を作成できるため、候補者にとって特別感が感じられるメッセージとなる傾向にあります。
人材マッチングプラットフォームでの、スカウトへの返信率は20%程度が平均だという数値が出ています。
企業の知名度や募集ポジションの魅力によって異なりますが、これから改善をしていきたいという採用担当者の方は、まずは20%を目標に置いてみるといいでしょう。
一斉送信、個別送信どちらの方法を利用したとしても、大切なのは返信率です。
たとえメッセージを読んでもらえたとしても、候補者と接点を持つ機会がなければ先には進みません。
そのため、まずは返信をもらう、ということを一つの指標として、文面のブラッシュアップをしてみるといいでしょう。
返信をもらうメッセージは必ずしも長かったり丁寧すぎたりする文面でなくても大丈夫です。
どんなメッセージでも、下記のポイントを押さえることで返信率を上げることができます。
返信率が20%に満たないという場合は、これらのポイントが押さえられているか確認してみましょう。
ここまでは、スカウト機能の特徴や返信率について解説しました。
次の章では、スカウトメールの返信率を上げるためのコツについて具体的に説明していきます。
約4,500通のスカウトメールを分析したエンジニア向け採用プラットフォームの運営会社によると、最も返信率が高いのは月曜日と金曜日で、返信率は20%を超えるということが分かりました。また、返信率の高い時間帯は、午後1時~5時の間で、返信率は20~37.9%でした。
調査結果を裏付け候補者の行動は明らかにされてはいませんが、週の半ばは仕事で忙しくて私用のメールボックスは確認できない、お昼や仕事終わりの時にメールを読む、という人がいることが背景にあると考えられます。
曜日ごとにスカウトメッセージの件名を変えてみるのも良いかもしれません。
スカウトメッセージを送信するタイミングにこだわっていなかったという採用担当者の方は、是非一度試してみてください。
スカウトメッセージを読んでもらうためには、まずは開封してもらえるかどうかが第一関門です。
件名は受け取った人の行動を促せるような表現にしましょう。
候補者が副業でどんなことを叶えたいかを想像し、件名に落とし込んでみてください。
副業人材の目線で考えることが大切です。
また、数値を入れたり業務内容を端的に書いたりすると伝わりやすいファーストメッセージとなるでしょう。
〈例〉
スカウト文面には下記の内容を書くようにしましょう。
企業紹介は、面談で詳しく説明することを想定し、端的に書きましょう。知ってもらいたいことが多くある場合は、企業ホームページや採用コラム記事などのURLを添付しましょう。
スカウト理由や業務は、メッセージを受け取った人が最も気になる部分です。スカウトを受け取った人は、「どうして自分がスカウトされたんだろう」「自分に何を求めているんだろう」と思います。具体的にどんなスキルや経験に注目しているのか、明確に伝えられるといいでしょう。
最後に、候補者のネクストアクションを書くことを忘れないでください。面談や、応募の流れがわかると、行動を促しやすくなります。
スカウト文面のコツは理解したものの、実際にどのように書いたらいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
この章ではスカウト文面の例文を2つ紹介します。
自社の情報を当てはめて活用してみてください。
〈スカウトメッセージ例①〉
件名:月10時間~リモートでOK!プライベートの時間を使ってスキルアップしませんか?
本文
はじめまして。株式会社●●の採用担当 △△です。
××様のWebメディアでのご経験を拝見し、ぜひ一度お話したくご連絡いたしました。
当社では、創業した10年前から海外最先端の情報やノウハウを収集し、マーケティング領域において多数のメディア運営を行ってります。
<企業URL>
今後DXなど新たなジャンルにも挑戦したいと考えているため、ぜひ××様に副業でお力をお借りできればと存じます。月10時間程度からでも大丈夫です!
もしご興味があれば、ディレクションなどの業務もお任せできます。
前向きにご検討いただけるようでしたら、このメッセージへご返信ください。
ご返信を心よりお待ちしております!
〈スカウトメッセージ例②〉
件名:デザインが好きな方集合!サービスサイトの立ち上げを手伝ってください!
本文
はじめまして。●●株式会社の△△と申します!
弊社が運営するサービスで副業デザイナーとしてジョインしていただけないかと思い、メッセージしました。
××様の幅広いデザイン制作のスキルやご経験を拝見し、ぜひ一緒に働ければと考えております。
弊社は創業1年のスタートアップで、化粧品レビューのサイトを運営しております。
<企業URL>
まだ小さな会社ですが、先月資金調達が完了し、今後事業拡大をしていく予定です。
××様には、特集ペーや広告用バナーのデザインに携わっていただければと考えております。
これまでに培ってこられた経験で、ワクワクするようなチャレンジが一緒にできると幸いです。
もしご興味がございましたら、ご連絡くださいますようお願いいたします。
いかがでしたか。
この記事では、副業人材を採用するためのスカウト文面の書き方について解説しました。
スカウトメッセージの返信率を上げたい方は、この記事を参考にしてスカウト文面の見直しをしてみてください。
「そもそも今使っているプラットフォームにアクティブな登録者がいない」「何度も文章を試行錯誤してみたけれど成果がでない」とお悩みの方には、ワークホップへの登録がおすすめです。
ワークホップには様々な経験を持った人材の登録が多く、さらに、副業意欲が高い人が集まっています。
利用するプラットフォームを見直したいという方は、ぜひ一度ワークホップのサービス資料を読んでみてください。